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2021年03月

以下の A(回答)は主催者の考えを書いたものですが,今後修正する可能性はあります。

Q1: 心の苦しみの問題だけをとりあげても,どうにもならないのではないですか?

A1: ブログの最初の説明にも書いていますが,この会は対人支援の「場」を用意するものであり,中身や質は参加者がつくっていくものです。心の苦しみをもつ人や,この問題にまじめに関心をもつ人がまず出会って話ができる関係になり,そこから一呼吸おいて,各自が新しい発見をすることや,新しい行動にふみだすことは可能と考えます。心の問題は,傾聴を基本とする心理的支援だけでなく,おそらく社会的支援でも対応する必要があり,専門機関とつなぐこと,さまざまな支援制度を活用することがふくまれます。

Q2: 客観的に存在している放射能汚染が,心の問題にすりかえられるのではないかと心配です。

A2: 客観的に存在しているものから目をそむけることは,方向性をあやまり,とりかえしのつかない損失になる危険性があります。たとえ善意の動機であっても,心の問題へのすりかえがあってはならないと考えます。
状況は多面的に存在しているので,客観的に存在している放射能汚染の問題も,心の苦しみをどうのりこえるかも,それぞれ状況の一面です。
放射能汚染が客観的に存在しているかどうかは,科学的論理と手法で確認していく必要があり,もし確認できない場合でも,それだけで「安全」とはいえないことも当然ありえます。
一方,調査根拠(たとえば土壌汚染の測定結果)や状況証拠(たとえば家族の身体的変化)もなしに雰囲気で「あぶない! 危険だ!」と断定するならば,いずれ自分自身が判断基準を持たないまま袋小路にまよいこむおそれがあります。
また,「安全か危険か,わからないからとりあえず避難して様子を見よう」というのは,予防原則に一致する科学的態度と考えられます。
もし,心の問題を「状況をどう解釈するか,本人がどう納得するか」という「解釈の問題」にすりかえるならば,加害者たちがよろこぶことになるでしょう。

Q3: 主催者が若い世代のつながりを重視されているのはなぜですか?

A3: 放射能の身体的影響は個人差がおおきく,(蟻塚亮二医師が報告されているように)100年(ほど)たたないとわからない一方,(恐怖や怒りの)精神的影響は相当長期におよぶことはほぼ確実であるということから,つぎの世代の方々に,本当に申しわけないことですが,ひきついでいくことは避けられないわけです。
生活環境の激変や精神的に苦しい体験をしたこどもも,ひとりの独立した人格をもっている以上,親の想像をこえる独立した可能性をもっているはずです。つぎの世代が人としての尊厳と誇りをもって,仕事や,家庭や,社会貢献を大切にしてほしいとねがっています。
震災10周年の大波のなかで,被災者のこどもたちも成長し,声をあげはじめています。まずは共通の関心をもつ人のつながりをつくってほしいとねがっています。
一方で,避難や移住にともなう生活の混乱やその他の事情で,進路選択や人間関係につまづき,心を閉ざしてしまった若い世代もいる,とのことです。おそらく多数潜在しているのではないかとおもいます。声をあげる若者とともに,声をあげられない若者のことも大切に考えていく必要があります。

「子どもの権利条約」第12条では,子ども(18歳未満の人々)には自分の意見を表明する権利があることを明示しています。日本もこの条約を批准しており,この条約を守ることを世界に約束しています。政府だけでなく,日本のすべての組織や個人がこれを尊重する必要があります。子どもの権利を実現するのはおとなの役割です。現在の子どもだけでなく,被災当時子どもであった人々が発信をすることを,おとなたちは見まもり,はげますことができるはずです。
条約の政府訳はかたくるしいコトバがならんでいますが,子どもにもわかりやすく書かれた本や,ユニセフの学校むけの低価格のパンフレットなど,多数の出版物やウェブサイトがあります。

カーリル
こどもの けんり https://calil.jp/book/4876720363

unicef

(つづく)

日程
2021 年 4 月から 10 月まで全 7 回,毎月 18 日(8 月のみ 11 日)に開催。
時間はいずれも午後 7 時半から 9 時半まで。途中入退室自由。

話題共有のテーマ
テーマは変更することがあります。また 1 回につき複数のテーマになる可能性があります。

第 1 回 4月18日(日) 被災者の状況 
    http://hisaisha-tomonokai.blog.jp/archives/9726696.html
第 2 回 5月18日(火) 国連の指導原則
    http://hisaisha-tomonokai.blog.jp/archives/9750131.html 
第 3 回 6月18日(金) 最新の出版物紹介
    http://hisaisha-tomonokai.blog.jp/archives/9985536.html
第 4 回 7月18日(日) 海外の市民運動
    http://hisaisha-tomonokai.blog.jp/archives/10076121.html
第 5 回 8月11日(水) 若い世代からの発信
    http://hisaisha-tomonokai.blog.jp/archives/10189452.html
第 6 回 9月18日(土) 国内人権機関の意義と役割
    http://hisaisha-tomonokai.blog.jp/archives/10189372.html
第 7 回 10月18日(月)わたしたちの未来(最終回)
    http://hisaisha-tomonokai.blog.jp/archives/10189369.html
終了後,このブログは1年程度公開する予定です。

このページは事務的説明です。

新型コロナウイルスが収束するまでは Zoom によるオンライン集会です。
まだ Zoom のアプリをインストールされていない方は,パソコン(またはタブレット,スマートフォン)に Zoom のアプリをインストールし,使えることをご自分でたしかめてください。
(資料) Zoom Academy Japan https://zoomy.info/manuals/what_is_zoom/
音声の遅延や映像のフリーズを避けるため,接続はなるべく Wi-Fi 環境でおねがいします。
 
予約
予約申しこみはメイルで tarojii70suzume@gmail.com へ。
件名に「友の会予約希望」と氏名だけで結構です。本文なしで可。
折り返しにアンケートを送ります。アンケートに回答された方に,開催 7 日前と前日に Zoom のリンクをおしらせします。
最初の予約で全 7 回参加可能です。ご希望の回だけの参加も自由です。
リンクは共通リンクの予定ですが事情により変更する可能性もあります。アンケートに回答されていない方が接続されても入室できません。


日程と話題共有のテーマ
http://hisaisha-tomonokai.blog.jp/archives/9505361.html


被災者友の会・高槻では「傾聴」をすべての活動の出発点にします。
傾聴は,文字どおり耳を,すなわち心を,相手にかたむけて(傾けて)聴くことです。
人の話を聴くだけなら簡単なことのように思えますが,いやいや聴く,うわのそらで聴く,といった現象もありえますし,実は簡単なことではありません。それでもわたしたちは傾聴の原則を守りたいとおもいます。
わたしたちはちいさな存在であり,理解力のまずしい者であるかもしれません。相手を否定することは自分のまちがいかもしれません。まずは否定せずにしっかり聴きましょう。「本当の気持ちを理解したい」という謙虚で誠実な気持ちで聴きましょう。
「過去をすてなさい」とか「病院に行ったら?」といった説教や指示は禁物です。決まり文句のなぐさめや,肩をたたいて「がんばれ」といった安易な叱咤激励は逆効果です。本人が希望しない一方的な事情聴取も要注意です。相手の気持ちを謙虚に聴くこと,誠実に一緒にかんがえることが原則です。
傾聴は単なるテクニックではなく,他者にむきあう,人としてのありかたです。

・・・でも支援者も人間であり,時間や体力や精神力には限界があります。そのときは相手が納得できる表現で,つぎの機会やつぎの方法を相談できるとおもいます。
そうして回数と時間をかけた傾聴から,大切な友人がみつかることは,きっとあります。
あなたのご意見もおきかせください。









被災者友の会・高槻では,人間として対等のたちばで,被災者の話に耳をかたむけ,支援の可能性をかんがえつつ参加する人を「支援者」と想定します。だれにも意見や価値観のちがいはありえます。相手の存在や人格を否定せず,一緒にかんがえたいとおもいます。
心理・社会的支援や法律分野などの有資格者,経験者は最初の予約のときにお知らせください。

支援者はかならず傾聴についてのページをおよみください。
http://hisaisha-tomonokai.blog.jp/archives/9471770.html
あなたのご意見もお聴かせください。















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