傾聴についてのページ
被災者友の会・高槻では「傾聴」をすべての活動の出発点にします。傾聴は,文字どおり耳を,すなわち心を,相手にかたむけて(傾けて)聴くことです。
人の話を聴くだけなら簡単なことのように思えますが,いやいや聴く,うわのそらで聴く,といった現象もありえますし,実は簡単なことではありません。それでもわたしたちは傾聴の原則を守りたいとおもいます。
わたしたちはちいさな存在であり,理解力のまずしい者であるかもしれません。相手を否定することは自分のまちがいかもしれません。まずは否定せずにしっかり聴きましょう。「本当の気持ちを理解したい」という謙虚で誠実な気持ちで聴きましょう。
「過去をすてなさい」とか「病院に行ったら?」といった説教や指示は禁物です。決まり文句のなぐさめや,肩をたたいて「がんばれ」といった安易な叱咤激励は逆効果です。本人が希望しない一方的な事情聴取も要注意です。相手の気持ちを謙虚に聴くこと,誠実に一緒にかんがえることが原則です。
傾聴は単なるテクニックではなく,他者にむきあう,人としてのありかたです。
・・・でも支援者も人間であり,時間や体力や精神力には限界があります。そのときは相手が納得できる表現で,つぎの機会やつぎの方法を相談できるとおもいます。
そうして回数と時間をかけた傾聴から,大切な友人がみつかることは,きっとあります。
あなたのご意見もおきかせください。
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